2歳牡馬による英G1ミドルパークステークス(2歳牡、芝1210m)が現地2024年9月28日にイギリスのニューマーケット競馬場で行われ、2番人気のシャドウオブライトが最後方の6番手から徐々に進出すると、残り1ハロンで4馬身突き抜ける圧勝劇を演じた。
五分の発馬から最後方まで下げたシャドウオブライトは、2ハロンほど進むうちに先行する1番人気ホイッスルジャケットの背後へ。そのまま残り2ハロン地点で並び掛け、最後の1ハロン標識では1馬身ほど前に出て一方的に突き放した。
2番手追走のホイッスルジャケットは逃げ粘る6番人気ダッシュディジーを捕らえて2着確保(1馬身1/2差)まで。3番人気のディフェンスミニスターは勝ち馬と道中並走の形も最下位の6着に沈んだ。
シャドウオブライトはC.アップルビー調教師が管理するゴドルフィン所有のロペデヴェガ産駒で重賞初勝利。5歳上の半兄にアースライト(父シャマーダル)を持つ良血で、このミドルパークSを兄弟制覇とした。
アップルビー師は英競馬メディア『racingtv.com』のインタビューに対して「(2着に敗れた前走の)ジムクラックステークスは不運だったと言うつもりは毛頭ないが、そのレベルに到達するための大きなステップであると我々はわかっているし、彼は多くを学んだ」「前走から肉体面を維持していたが、精神面では非常に大きく成長したから、密かに自信を持ってここにきたんだ」とコメントしている。
なお、大手ブックメーカー『パディパワー』は英2000ギニーにおけるシャドウオブライトの前売りオッズを34倍から11倍にカットし、同じく『コーラル』はコモンウェルスカップの前売りオッズを7倍の1番人気に設定した。
また、2着に完敗したリトルビッグベアの全弟ホイッスルジャケットについて、A.オブライエン調教師は戦前から公表していた米ブリーダーズカップ遠征の可能性に改めて言及している。
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