156回目の歴史で史上初のサラトガ競馬場開催となったG1ベルモントステークス(3歳、ダート2000m)が2024年6月8日に行われ、道中2番手を追走した8番人気のドーノックが最終コーナーで先頭に立つと、直後から追撃する2番人気マインドフレームを振り切った(1/2馬身差)。
ゲートを決めたドーノックは最内枠から主張するプリークネスステークスの覇者シーズザグレイ(3番人気)を先に行かせると、外につけて離れず2番手を追走。約1馬身差の3番手からマインドフレームが追い掛けて半マイル地点を通過する。第3コーナーでペースが上がるとドーノックはシーズザグレイに並び掛け、マインドフレームもひと息置くようにして追撃した。
最終コーナーでは3頭が並ぶ格好になるも直線入口でドーノックが先頭へ。抜け出してラチについたドーノックは、マインドフレームが外にもたれてロスする間に突き放し、そのまま巻き返しにくる相手を振り切った。
1番人気のシエラレオーネは半マイル地点で先頭から10馬身ほどの9番手を追走。最終コーナーでは外に張られる不利も受け、直線で猛然と追い上げるもさらに1馬身差の3着に敗れた。直線入口で捕まったシーズザグレイは7着に終わり、ケンタッキーダービー馬ミスティックダン(4番人気)は中団より後ろのまま8着に沈んだ。
D.ガーガン調教師が管理するグッドマジック産駒のドーノックは、3月のG2ファウンテンオブユースステークスに続く3度目の重賞勝ちでG1初制覇。昨年のケンタッキーダービー馬メイジとのクラシック兄弟制覇は史上9組目で、ガーガン師にとっては初のG1勝利となった。
ニューヨーク競馬協会(NYRA)の公式サイトが紹介したL.サエス騎手のコメントでは、2番手に控えたのは次善の策。「逃げるプランだったができなかった。完ぺきな位置につけたから、彼をただ気分良く走らせたんだ。彼はやるべきことをやったよ。フィニッシュもかなり良かった」とサエス騎手は振り返っている。
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